手作り乳液の魅力
『乳液は購入して使用するもの』というイメージが定着していますが、実際には自宅でも簡単に手作りすることができます。
もちろん、店で買ってきて使う方が手間ひまかからず便利ですが、数ある乳液の中には粗悪な原料を使っていたり、添加物などを配合しているものも少なくありません。
その点、手作り乳液は原料から自分で用意するので信頼性は抜群。また、無添加で作れるので、デリケートな敏感肌の方も安心して使うことができます。
さらに、自分の好みに応じてアレンジできるところも魅力のひとつ。自分で創意工夫すれば、世界にひとつのオリジナル乳液を作ることができます。
乳液の手作り方法
まず、乳液の基本的な手作り方法を紹介します。
用意する物は以下の通りです。
- オイル(大さじ1)・・・ホホバオイルやマカデミアナッツオイルなどを使用します
- 植物性乳化ワックス(小さじ1)
- 精製水(60~100ml)・・・好みの硬さで調整します。水道水でもOK
- 保湿剤(小さじ2)・・・植物性グリセリンやペタインなどを使用します
- 精油(2~3滴)・・・ラベンダーなどお好みで使用します
手順1
オイルと植物性乳化ワックスを耐熱容器に入れ、湯煎にかけて混ぜ合わせます。
60~70℃くらいになるとワックスが溶けてくるので、オイルとよく混ぜましょう。
手順2
精製水を60~70℃くらいに温めたら、手順1の容器に少しずつ加えます。
この時、精製水を加えるたびによく混ぜ合わせるのがポイントです。
よく混ぜるとだんだん乳化し、とろみが出てくるので、保湿剤と精油を加えてさらに混ぜ合わせます。
手順3
できあがった乳液を保存ボトルに入れ、冷ましたら完成です。
冷蔵庫で保存し、2週間くらいで使い切りましょう。
手作り乳液の注意点
手作り乳液は簡単に作れる上、安心して使えるすぐれものですが、作る時はいくつか注意しなければならないことがあります。
まず、手作り乳液には保存料が配合されていないので、一度作ったら、早めに使い切ることが大切です。
具体的には2週間前後が目安となりますが、ハーブエクストラクトなどの天然保存料を加えれば、半年~1年と長期間使用できるようになります。
また、手作り乳液は自分好みの精油を使えるところが大きな魅力ですが、精油の種類によっては、紫外線に反応してかゆみや色素沈着を起こす『光毒性』を持っているものがあります。
たとえば、ベルガモットやグレープフルーツには光感作用があるので、これらの精油を加える場合は、紫外線を浴びる心配のない夜のみ使用するようにしましょう。